将棋の藤井聡太王位（23）=名人・竜王・王座・棋聖・棋王・王将と合わせ七冠=が10日、東京都渋谷区の将棋会館で前日から指し継がれた第66期王位戦七番勝負（新聞三社連合主催）第6局で挑戦者の永瀬拓矢九段（33）に勝った。シリーズ成績4勝2敗でタイトルを防衛し、6連覇を達成した。
今春の名人戦に続く永瀬九段との七番勝負。3連勝の後、七番勝負で初の連敗を喫したが、踏みとどまった。「シリーズ後半、うまくいかないことが多かった。振り返って次に生かしたい」
タイトル獲得通算31期は渡辺明九段（41）と並ぶ史上4位タイ記録に。伊藤匠叡王（22）を挑戦者に迎え、現在1勝0敗の王座戦五番勝負で単独4位を目指す。
敗退したものの藤井王位とのタイトル戦で初めて2勝を挙げた永瀬九段は「出だしで3連敗してしまって、楽しみは基本的に少ないのかなと思いました」と振り返った。
本局は静岡県牧之原市での開催を予定していたが、同市内が台風15号による竜巻被害に見舞われた影響で対局地を変更した。
